特別講演

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特別講演

特別講演

7月16日(土)午前中には、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館能楽堂にて、本学会会長 山中康裕先生による
特別講演「遊戯療法の過去・現在・未来」を開催します。

Special Lecture

特別講演:2022年7月16日(土)10:00〜12:00

テーマ 遊戯療法の過去・現在・未来」

講 師  山中康裕 (京都ヘルメス研究所・京都大学名誉教授・本会会長)

司 会  伊藤真理子 (新潟青陵大学)

横山知行理事長から、27th遊戯療法学会・新潟大会での、特別講演を依頼された。有難く嬉しいことである。そのタイトルも表題の通り、理事長から戴いたものそのままである。 私は医師になって50年以上を閲(けみ)するが、まず、10年経ったところで『少年期の心』を一切の箱庭・絵画・写真など視覚情報を一切用いずに、全て言語化するという方法論で上梓し、同じく、東大出版会の「分裂病(現在の統合失調症)の精神病理」で、自閉症等、3本の治療論を書いて、おそらくそれらが認められて、河合隼雄先生に京大に引き抜かれ、京大教授となり、そこも定年退職して、傘寿を超えて現在に至っている。 時代も半世紀を経てみると隔世の感で、子どもたちの用いる言語も大幅に違ってきているし、彼らの熱狂するアニメやゲームも大幅に変わったので、到底、過去の方法のみで太刀打ちできない状況が現出していること必定であり、それらも含めて、今後の遊戯療法の方向性に焦点を当て、大いに語ってみたい、と考えている。

講師プロフィール:山中康裕(やまなか・やすひろ)氏

京都ヘルメス研究所長、京都大学名誉教授。第19期日本学術会議会員、国際箱庭療法学会ISST設立ボードメンバー、国際芸術療法学会SIPE・AT副会長など、国内外の学術団体で要職を務められてきた日本遊戯療法学会創設時からの会長。「少年期の心」(中公新書)、「心理臨床学のコア」(京都大学学術出版会)、「表現療法と心理臨床」(金剛出版)、「MSSMへの招待」(共編、創元社)、「山中康裕の臨床作法」(日本評論社)、Kalff「カルフ箱庭療法」(誠信書房)、Samuels「ユング心理学辞典」、(創元社)をはじめ多数の著書・訳書を著されている。